未婚20〜30代女性、人生選択の主体性が顕著に

博報堂キャリジョ研プラスが実施した調査(15~39歳未婚女性300名対象)で、未婚世代の意識に「自己決定」と「自分らしさ」が強く表れていることが明らかになりました。約8割が「結婚=妊娠出産とは限らない」とし、結婚後も一人の時間や経済的自立を望む声が9割近くに上っています。さらに、パートナーに求める価値観として「一緒にいて楽」「金銭感覚の一致」「価値観の共感」といった“三共”志向も根強く、共に心地よく生きる関係を重視する傾向が顕在化しています。
調査結果によれば、未婚女性の66.5%が「良い人がいれば結婚したいが、いつまでにとは思わない」と答え、68.7%は「一人でも余暇を楽しめる」、67.6%は「一人で生きる気楽さを感じる」とポジティブに単身生活を受け入れています。また、81%が「結婚しても自分時間を楽しみたい」、74.6%は「経済的に自立したい」と回答し、結婚後も個性や自立を大切にしたい意向を示しています。
現在、20〜30代女性では「結婚しない」「出産しない」という選択も前向きかつ主体的なライフスタイルとして受け入れられており、結婚=出産という旧来のライフモデルからの脱却が進行しています。
・66.5%が「結婚したい時にしたい」、ライフ選択の主体性
・68.7%が「一人でも余暇を楽しめる」、単身生活に前向き
・81%が「結婚しても自分時間を楽しみたい」、自立志向強
・“三共”志向(楽、一緒に、価値観共有)を重視
・78.5%が「結婚=出産は選択制」、通念の変化が顕著
この調査は、女性のライフスタイルや価値観の多様化が進み、「個」を軸にした人生設計が一般化しつつあることを示しています。今後の社会や商品・サービス設計において、こうした実態への理解と対応が求められるでしょう。