電通総研、金融機能「M5 Finance」を追加

電通総研は、自社のマイクロサービス開発基盤「M5(エム・ファイブ)」に金融機能「M5 Finance(エム・ファイブ ファイナンス)」を追加し、2025年7月28日より金融機関・金融サービス業向けの自社システムおよび製品開発への適用を開始しました。これにより、中期経営計画「社会進化実装 2027」の重点施策である「独自ソリューション強化」を推進し、金融システム開発工数を従来比30%以上削減することを目指しています。
近年、金融業界ではフィンテック企業の台頭やテクノロジーの進展により競争が激化し、新たな金融商品・サービスの迅速な市場投入が求められています。これまで電通総研は、金融機関向けのシステム開発において、契約管理、入出金管理、仕訳管理などの機能を顧客ごとに個別開発しており、開発期間の短縮やコストコントロールが課題でした。
「M5」は、電通総研が提供するシステムやソリューションの自社開発を支えるJava製開発基盤で、マイクロサービスアーキテクチャをベースに共通機能を標準搭載し、コンテナ技術やAPI連携機能により柔軟性、拡張性、保守性を実現しています。今回追加された「M5 Finance」は、法人融資、個人融資、リース、ファンドなど金融業務システムで共通利用する機能をマイクロサービスとして拡充したもので、契約の一元管理、資金管理業務、会計処理機能の開発を効率化します。
電通総研は今後、「M5 Finance」を活用することで、金融機関向けの高品質なシステムを柔軟かつ迅速に構築し、システムのモダナイゼーションを加速させることで、顧客の持続可能なビジネス成長に貢献し、多様な金融ソリューションの迅速な提供に努めるとしています。
・電通総研がマイクロサービス開発基盤「M5」に金融機能「M5 Finance」を追加。
・金融機関・金融サービス業向けシステム開発工数を30%以上削減目指す。
・金融業務システムで共通利用する機能をマイクロサービスとして拡充。
・契約の一元管理、資金管理業務、会計処理機能の開発を効率化。
・金融機関のシステムモダナイゼーションを加速し、持続的成長に貢献。
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