電通と大手5社、「働きやすさNEXTプロジェクト」始動

電通とENEOS、日本航空、日本マクドナルド、富士フイルムホールディングス、三井不動産の6社は、営業職に従事する女性の活躍を推進する「働きやすさNEXTプロジェクト」を8月29日に正式に始動しました。女性営業職を取り巻く課題として、「ロールモデルの不足」や「家庭との両立の難しさ」といった固定観念や環境が、挑戦や継続の妨げとなっている現状があります。本プロジェクトは、そうした課題を業界の枠を超えて共通認識とし、個別対応の限界を乗り越えるために発足されたものです。
本プロジェクトでは、女性営業職社員を中心に、男性社員や経営層も交えた幅広い関係者による議論・可視化を行い、生成AIやアンケート調査を活用したワークショップを定期的に開催。そこで抽出された課題をもとに、具体的なアクションプランを策定し、2025年度内をめどに「提言」を公開する予定です。
また、女性管理職の比率(課長相当職以上、役員含む)は13.1%にとどまり、女性のリーダーポジションへの進出が依然として限定的であることが示されています。営業職特有の不確実な対応業務も、多くの企業が直面する共通課題です。こうした構造的課題に対し、6社が協働することで、より包括的で実効性のあるソリューションの模索が期待されています。
今後は、6社それぞれが自社の課題に応じた施策を考案し、営業職に対する固定観念の見直しを含む中長期的な仕組みづくりを進めます。最終的には、女性営業職が働きやすく、さらに管理職へのモチベーションを高める環境づくりを目指します。
・大手6社(電通、ENEOS、日本航空、日本マクドナルド、富士フイルムHD、三井不動産)がプロジェクトを共同始動
・課題は「ロールモデル不足」「家庭との両立困難」など、業界横断で共通
・定期ワークショップや生成AI、アンケート調査を用いて課題抽出とアクション策定
・現在、女性管理職の割合は13.1%に留まり、さらなる改善が必要
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https://www.dentsu.co.jp/news/release/2025/0829-010933.html