電通総研 — 生成AIで上流工程設計を半自動化するAIエージェント本格運用開始

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電通総研は、要件定義・基本設計・アーキテクチャ設計など、システム開発の上流工程を支援するAIエージェントを開発し、正式運用をスタートしました。このAIエージェントは、プロジェクトメンバーや業務の知見を持つ担当者との対話を通じて、要求事項の整理、設計案の提示、改善提案を行います。設計情報は社内データベースに蓄積され、後続工程での参照・修正が可能です。仕様変更が発生した際には、影響範囲を自動で算出・修正案の提示を行い、設計の抜け漏れリスクを低減しながら品質を保つ機能も備えています。

2025年6月に行われた実証試験では、従来手法と比べて要件定義~基本設計工程で 約30%の生産性向上 が確認されました。今後、電通総研は新規開発案件すべてへのこのAIエージェント導入を目指し、2027年までに展開を完了する計画です。

また、このAIエージェントは、自社のChatGPT型ソリューション「Know Narrator」との連携強化を視野に入れています。今後はAIエージェント技術を他業務領域にも展開し、システム開発分野だけでなく組織運営や業務プロセス全体の効率化・品質向上を追求する方針です。

・要件定義~基本設計の上流業務を対話型AIで支援・半自動化
・仕様変更時に影響範囲と修正案を自動提示し品質維持を支援
・実証実験で約30%の生産性向上を確認
・新規開発案件への全面展開と、他業務領域への拡張を目指す

※関連リンク
https://www.dentsusoken.com/news/release/2025/1009.html

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