HubSpot、日本のマーケティング意識調査を発表。生成AI活用は8割も、施策変更は2割に留まる

HubSpotが実施した「日本のマーケティングに関する意識・実態調査」の結果が発表されました。本調査では、生成AIの活用が本格化する中で、日本のマーケターが直面する課題や意識の実態が明らかになりました。調査によると、マーケターの81.6%が業務に生成AIを利用しており、そのうち81.1%が「業務の役に立つ」と実用性に手応えを感じています。特に「週に1日以上利用している」層も前回調査から大きく増加し、現場でのAI活用が定着しつつあることがうかがえます。
一方で、AIによる顧客行動の変化に対する対応には、認識と行動の間に大きなギャップが生じていることが示されました。マーケターの約7割が「顧客行動の変化」を感じているものの、実際にマーケティング戦略や施策を見直したり変更したりできているのは、わずか24%に留まっています。このギャップに対する最も多い回答は「見直しや変更を検討している」(52.6%)であり、多くの企業が対応の必要性を感じながらも、行動に移せていない現状が浮き彫りになりました。
また、興味深い点として、生成AIを積極的に活用しているマーケターほど、顧客の変化を敏感に感じ取り、行動にも移している傾向が確認されています。HubSpotは、今後、AIを前提とした環境において、マーケターがこのギャップを埋め、事業成長を加速させるための支援を強化していくとしています。
・生成AIの業務利用率は81.6%に達し、81.1%が「役に立つ」と実用性を実感しています。
・マーケターの約7割が顧客行動の変化を感じる一方、施策を見直・変更できているのは24%に留まり、認識と行動にギャップがあります。
・AIの有料版を利用しているマーケターの割合が前回調査から増加傾向にあります。
・生成AIを積極利用するマーケターほど、顧客の変化に敏感で、実際に行動を起こす傾向があります。


