電通と電通総研、ものづくり現場向けサービス「ゲンバニ」提供開始

電通と電通総研は、製造業の工場など“ものづくり現場”に活気を与える新たな変革支援サービス「ゲンバニ」の提供を開始しました。
近年、日本の製造業では競争激化への対応として生産管理体制の強化やコスト削減のためのルール整備が進められていますが、それによって現場で働く人々に閉塞感が生まれ、創造性や柔軟性が阻害されるケースが増えています。こうした状況に対し、従来型の効率重視による改善だけでは変革が難しいとの声も多く、より人の心に寄り添ったアプローチへのニーズが高まっています。
「ゲンバニ」は、このような課題に対応するため、コンサルティングの知見とクリエイティビティを融合させたサービスです。人の“感情”に焦点を当てつつ、変革を支援する仕組みとして、以下の3要素から構成されています。
Cultivation(育成):対話型ワークショップを通じて現場の根底にある価値観を明らかにし、硬直化した認識を解きほぐす。
Creativity(創造):現場にクリエイターを交えることで、新たな視点や高い熱量を持ったアイデアを共に立案。
Craft(具現):アイデアの実装を支援。空間設計や仕組み構築、PR施策など、変革の具体的プロセスを伴走支援。
サービスの一例として、「パパ・ママのおしごとってなあに?」という絵本プロジェクトがあります。これは、工場で働く人が仕事の価値を子どもに伝えにくい悩みに対し、絵本制作や家族参加型のワークショップを通じて、自己肯定感や誇りを再確認しモチベーション向上を促す取り組みです。また、無機質で単調になりがちな職場空間を地域住民と協働でアートギャラリー化する設計も行い、職場への愛着や見学者に対する誇りを高める効果を期待しています。
・製造業の現場に活気を生む感情に着目した変革支援サービス「ゲンバニ」を提供開始
・変革支援は「Cultivation」「Creativity」「Craft」の3要素で構成
・ワークショップやクリエイティブ導入により、マニュアルの自分ごと化など新しい職場定着を支援
・絵本制作やアートギャラリー化など、現場の誇りとモチベーションを促進する取り組みを実施
・今後もクリエイティビティをベースにしたサービス拡充により、生産性向上に貢献
※関連リンク
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2025/0901-010934.html