NTTドコモ、CARTA HDへのTOB開始を発表

NTTドコモは、2025年6月16日に公表したCARTA HDに対する公開買付け(TOB)および電通グループとの業務資本提携を踏まえ、CARTA HDの普通株式および新株予約権を対象とするTOBを、2025年8月18日(月)から9月16日(火)まで実施することを発表しました。買付けの成立条件として、CARTA HD株式3,425,400株以上(所有割合13.54%)の取得を設定しています。TOB成立後は、ドコモと電通グループがCARTA HD株式を全て保有し、CARTA HDをドコモの連結子会社とする予定です。
同日付で、CARTA HDの取締役会でも、6月16日時点の判断に変更がないことが確認され、TOBへの賛同を表明するとともに、株主および新株予約権者に対し応募を推奨する旨が決議されました。
NTTドコモがTOBを通じてめざすのは、ID単位での購買・行動データを活用したマーケティング構造、いわゆる「Single ID Marketing」の提供です。ドコモの約1億に及ぶ会員基盤データ、パートナーデータ、D2Cの加盟店ネットワーク、さらに電通グループのマーケティングノウハウやCARTA HDのAI技術・デジタルマーケティング実行力を統合し、戦略立案から施策実行、効果測定まで一気通貫で支援できるソリューション構築を目指しています。
このTOBには、具体的な価格条件も明示されており、普通株式1株あたり2,100円、新株予約権についてもそれぞれ1個あたり40,800円での買付けが予定されています。 また、日本経済紙などでは、15日時点のCARTA HD株価(2089円)と比較してプレミアム価格であることにも言及されています。
・NTTドコモがCARTA HDに対し、2025年8月18日~9月16日でTOBを開始
・買付け条件:普通株3,425,400株以上(13.54%)取得が成立条件
・TOB成立後、CARTA HDはドコモの連結子会社となる予定
・「Single ID Marketing」の構築を通じたデータドリブンなマーケティング強化を狙う
※関連リンク
https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2025/08/15_00.html