TIS、味の素冷凍食品に「CCH Tagetik」導入による業務効率化を実現

TISは、味の素冷凍食品に対してウォルターズ・クルワー社の企業経営管理統合プラットフォーム「CCH Tagetik」を導入したことを2025年9月10日に発表しました。年次の予算策定業務をこのプラットフォームに移行することで、損益レポートの作成が即日化され、これにより年間約120時間の時間短縮を実現しました。また、予実管理や配賦計算の自動化によって、事前準備や集計作業の業務時間が88%削減されています。
味の素冷凍食品は、従来はExcelを用いて事業部ごとに販売目標やコストを入力し、その後生産部門が原価計算を反映、最終的に固定費・物流費を加味して損益を算出していたため、予算策定に約3ヶ月を要していました。さらに、約20年使ってきた月次実績管理システムは老朽化し、予実管理機能の拡張が困難となっていました。そうした背景から、予算策定と実績管理の両面に対応できる統合型のEPM(経営管理プラットフォーム)製品として、「CCH Tagetik」が選定されました。
選定理由としては、多段階の配賦計算への対応能力、大量の明細データ(数千万件規模)の取扱いが可能である点、および豊富な導入実績とTISの提案力が挙げられています。プロジェクトは2023年1月にスタートし、2024年4月にシステムを切り替え、11月から本格運用を開始。TISとNRIシステムテクノが協働する体制のもと、導入は予定通り完了しました。現場では商品別・事業部別など複数の切り口で売上や利益率の進捗を確認可能となり、営業や開発、工場など各部門でデータを活用した意思決定が促進されています。
・損益レポート作成が即日化し、年間約120時間の業務時間削減
・予算策定の事前準備・集計作業を88%削減
・商品別・事業部門別に売上・利益率の進捗確認が可能になり、意思決定が迅速化
※関連リンク
https://www.tis.co.jp/news/2025/tis_news/20250910_1.html