Treasure Data、LooopにCDP導入しパーソナライズ強化を支援

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Treasure Dataは、再生可能エネルギーの普及を目指す電力小売事業者Looopに対し、顧客データプラットフォーム「Treasure Data CDP」を導入したことを発表しました。Looopは電力自由化以降、多様な料金プランやサービスを提供し拡大を続けていますが、契約後の顧客接点が少ないという業界共通の課題を抱えていました。特に、電力という生活インフラは契約後に直接的なコミュニケーション機会が乏しく、利用者の解約や満足度低下を防ぐには、データを活用した適切なコミュニケーションが不可欠でした。

今回の導入により、Looopは電力使用量、契約情報、Web・アプリでの行動履歴などを横断的に収集・統合。顧客一人ひとりに最適なプランや情報を届けられる体制を整備しました。従来は分散していたデータが一元管理されることで、利用者の行動や嗜好に基づいた柔軟な分析や施策立案が可能となり、これまで困難だったパーソナライズ施策を本格的に推進できるようになっています。

成果の一例として、2025年4月に実施した料金プラン「スマートタイムONE」の改定時には、Treasure Data CDPを活用して顧客ごとの属性や利用傾向に合わせたメッセージ配信を実施。その結果、プラン改定に伴い想定されていた解約率を半分以下に抑えることに成功しました。これは、データドリブンな顧客理解とコミュニケーションの有効性を明確に示すものです。さらに、顧客が自分に適した情報を受け取ることで満足度が高まり、LooopとしてもLTV(顧客生涯価値)の最大化につながるとしています。

今後Looopは、CDPを基盤としたさらなる進化を構想しています。具体的には、広告プラットフォームとの連携強化により新規顧客獲得効率を高めること、AIや機械学習を活用して需要予測やターゲティングをより精緻化すること、またコンタクトセンターの応対履歴データを統合して顧客対応の質を向上させることなどを計画。こうした取り組みは、電力業界が直面するカスタマーエンゲージメントの課題を解決する先進事例として注目されます。

・Looopに「Treasure Data CDP」を導入し、電力使用量・アプリ利用履歴などを統合
・契約後の顧客接点不足という電力業界特有の課題を解決へ
・プラン改定時にパーソナライズ施策を実施し、解約率を想定の半分以下に抑制
・今後は広告連携、AI分析、応対履歴統合などを進め施策を高度化
・データドリブン施策により再生可能エネルギー普及と持続可能な社会に貢献

※関連リンク
https://www.treasuredata.co.jp/press-releases/20250820-looop/

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