LP改善7つのチェックリスト

LP改善7つのチェックリスト
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月に数十万円の広告費をかけ、SEO対策にも取り組んでいるのに、問い合わせ数がほとんど変わらない。Googleアナリティクスを開くたびに「セッションは伸びているのに…」と画面を閉じたくなる——そんな状況が3ヶ月以上続いていないでしょうか。

原因をコンテンツや広告クリエイティブに求めがちですが、多くのケースでボトルネックはLP単体の構造にあります。この記事では、BtoB企業のランディングページが転換しない根本原因を整理したうえで、今日から自分でチェックできる7つの診断項目を具体的に解説します。各項目にはYes/Noで答えられる問いを設けているので、自社LPを開きながら読み進めてください。

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BtoB LPが転換しない3つの根本原因

LP改善の施策を考える前に、そもそも「なぜ転換しないのか」の構造を押さえておく必要があります。BtoBサイトの支援現場でよく見られる失敗パターンは、大きく3つに分類されます。

原因1:訪問者の「検討段階」とページの「訴求内容」がずれている

BtoBの購買は稟議・比較検討・上長承認と複数のステップを経ます。まだ課題を整理している段階の訪問者に「今すぐお問い合わせ」と迫るLPは、読み手にとって会話が成立していない状態です。流入キーワードや広告の訴求と、LPの内容が一致していないケースもここに含まれます。

原因2:ページの構造が「読んでほしい順番」になっていない

BtoBの決裁者や担当者は時間が少なく、ページを上から下まで丁寧に読みません。スクロールせずに「自分には関係ない」と判断したら、その時点で離脱します。実際、LPのファーストビューだけで離脱するユーザーは平均70%を超えるというデータがあります。つまり、訪問者の7割はページの本題にすら到達していない可能性があります。

原因3:「問い合わせまでの摩擦」が多すぎる

内容に納得しても、フォームが長い・ボタンが見つからない・スマホで使いにくいといった理由で直前に離脱するケースは想像以上に多い。転換率改善の施策を「コンテンツの充実」だけに向けている担当者が、フォームやCTA設計を後回しにしがちな点は業種を問わず共通する課題です。

では、これら3つの原因がどのチェック項目に対応するか、順番に診断していきましょう。

【チェック1〜2】ファーストビューで離脱を防ぐ要素の確認

ページを開いた瞬間に表示される領域——スクロールなしで見えるエリアをファーストビューと呼びます。前述の通り、訪問者の70%以上がここで帰ってしまいます。まずこの2項目を確認してください。

チェック1:ファーストビューに「誰向けの何のページか」が明示されているか

診断の問い:ページを開いて3秒以内に「自分ごと」と感じられるキャッチコピーがあるか?

  • ✅ YES:ターゲット業種・課題・提供価値が一文で伝わるコピーがある
  • ❌ NO:「ご支援いたします」「お任せください」など抽象的な表現のみ

よく見かける失敗例は「製造業向け生産管理の最適化をご支援します」という文言です。何が解決されるのか、なぜ自社に依頼すべきなのかが伝わりません。一方、「部品メーカーの在庫管理工数を平均40%削減した生産管理SaaS」のように数字と対象を具体化するだけで、同じ訪問者のスクロール率が大きく変わります。

自社のファーストビューのキャッチコピーを、同業他社の担当者(ペルソナに近い人物)に見せて「自分向けだと思うか」を口頭で確認してみてください。社内の人間は内容を知りすぎていて正確な判断が難しいため、できれば社外の人間に頼む方が実態に近い反応を得られます。

チェック2:ファーストビューにCTAボタンが配置されているか

診断の問い:スクロールしなくても「次のアクション」に進めるボタンやリンクが見えるか?

  • ✅ YES:「資料ダウンロード」「無料相談を申し込む」などのボタンがファーストビュー内にある
  • ❌ NO:CTAはページ下部にしかない

意外に思われるかもしれませんが、BtoBのLPはファーストビューにCTAを置くことに抵抗感を持つ担当者が多い。「まだ何も説明していないのに押してもらえるわけがない」という考えです。しかし実際には、検索や広告を経て訪問しているユーザーはすでにある程度の前情報を持っています。興味を持った瞬間にアクションできる場所がなければ、その関心は次のスクロールで薄れていきます。ファーストビューのCTAは「押してもらうため」というより「存在を認識してもらうため」に置くと考えると整理しやすいでしょう。

【チェック3〜4】ベネフィットと信頼性の訴求を診断する

ファーストビューを突破した訪問者が次に求めるのは「この会社に任せると何が変わるのか」という変化のイメージと「信頼に足る根拠」です。

チェック3:「機能」ではなく「成果・変化」を伝えているか

診断の問い:ページの説明文は「できること」の列挙か、「導入後の変化」の描写か?

  • ✅ YES:「導入企業の85%が3ヶ月以内に問い合わせ対応工数を半減」など導入後の状態が数字で示されている
  • ❌ NO:「高機能なダッシュボード」「豊富なテンプレート」など機能説明が中心

BtoBの担当者が上長に稟議を通す際、「このツールは機能が豊富です」とは報告しません。「このツールを入れると月次レポート作成が2日から半日に短縮できます」と報告します。LP上でその言語に合わせることが、ランディングページの転換率を高める最短経路のひとつです。

自社LPの文章を読み返して、主語が「弊社は〜」「本製品は〜」になっている箇所を数えてみてください。それを「お客様は〜できます」「導入後は〜が変わります」に書き換えるだけで、読み手の受け取り方は変わります。

チェック4:第三者の声・実績数字が具体的に掲載されているか

診断の問い:「お客様の声」「導入実績」に企業名・業種・数字が含まれているか?

  • ✅ YES:「製造業・従業員200名・導入6ヶ月で受注リードタイム30%短縮」のように具体的
  • ❌ NO:「大変満足しています(食品メーカー様)」のような匿名・抽象的なもののみ

BtoBの決裁者は「自分と同じ状況の会社がどうなったか」を強く気にします。業種・規模・課題感が近い事例であるほど、訪問者の「自分たちでも使えそう」という確信につながります。掲載許可を取れていない場合でも、「業種:精密機械製造、従業員数:150〜300名規模」のように匿名でもセグメント情報を添えるだけで信頼性は変わります。

【チェック5〜6】CTAとフォームの設計を見直す

ここは「問い合わせまでの摩擦」に直結する領域です。コンテンツへの納得感があっても、この2つの設計が粗いと転換しません。

チェック5:CTAボタンのテキスト・色・サイズは最適化されているか

診断の問い:ボタンをクリックした先に何が起きるか、ボタンのテキストを読んだだけで分かるか?

  • ✅ YES:「3分でできる無料資料ダウンロード」「まず30分の無料相談を予約する」など具体的
  • ❌ NO:「お問い合わせはこちら」「詳しくはこちら」など行動後の状態が見えない

CTAボタンの色変更だけで転換率が最大35%改善したという事例が国内外のA/Bテスト事例として報告されています。ただし、「青いボタンが良い」「赤いボタンが良い」という正解はなく、ページのベースカラーとの対比によって視認性が決まります。重要なのは「目立つこと」と「クリック後の期待値を文言で伝えること」の2点です。

現在のCTAボタンを、社内の別部署の人間に見せて「このボタンを押すと何が起きると思うか」を口頭で答えてもらう簡易テストを試してみてください。答えがバラバラなら、文言の見直しが先です。

チェック6:フォームの入力項目は必要最小限に絞られているか

診断の問い:フォームの入力項目数は何個あるか?不要な項目が混じっていないか?

  • ✅ YES:5項目以内(名前・会社名・メールアドレス・電話番号・お問い合わせ内容など)
  • ❌ NO:部署・役職・従業員数・住所・FAX番号など8項目以上ある

フォームの入力項目を5つ以下に絞ると、フォーム完了率が約2倍になるという統計があります。これはECや個人向けサービスだけの話ではなく、BtoBの問い合わせフォームでも同様の傾向が確認されています。「できるだけ多くの情報を最初に取得したい」という営業側の要望は理解できますが、フォームを通過しなければそもそもリードにならない。まず「連絡できる最低限の情報」だけ取得し、詳細は商談の場で聞くという割り切りが転換率改善につながります。

自社フォームの各項目について「この情報がなければ最初のメール返信・電話ができないか」を1項目ずつ検討してみてください。「できる」と判断できた項目は削除対象です。

【チェック7】スマートフォン表示と読み込み速度の最終確認

診断の問い:スマホで自社LPを開いたとき、ボタンが押せる大きさか・文字が読める大きさか?

  • ✅ YES:スマホ画面でCTAボタンが親指で押しやすいサイズ・フォームが横スクロールなしで入力できる
  • ❌ NO:PCデザインがそのまま縮小表示されている・フォームが小さすぎて入力しにくい

「BtoBはPCで見られるから大丈夫」と思っているマーケターが多いですが、Googleのレポートによると、BtoBサイトへのモバイルアクセス比率はすでに40%を超えています。展示会の帰り道や移動中に名刺を見てスマホでアクセスする、というシナリオは珍しくありません。

また、ページの読み込み速度も無視できません。Googleのデータでは、モバイルページの読み込みが3秒を超えると離脱率が32%上昇します。Google Search Consoleの「ページエクスペリエンス」レポートや、PageSpeed Insightsで自社LPのスコアを確認してみてください。スコアが50を下回っている場合、画像の圧縮と不要なスクリプトの削除だけでも改善できることがあります。

7つのチェックリスト:一覧表で確認する

チェック番号確認項目診断の問い判定
1ファーストビューの訴求3秒で誰向けのページか伝わるかYES / NO
2ファーストビューのCTA配置スクロールなしでボタンが見えるかYES / NO
3ベネフィットの伝え方「導入後の変化」が数字で書かれているかYES / NO
4信頼性・実績の具体性業種・規模・成果が明記された事例があるかYES / NO
5CTAボタンの設計ボタンテキストでクリック後の状態が分かるかYES / NO
6フォームの入力項目数5項目以内に絞られているかYES / NO
7スマホ表示・速度モバイルで操作・閲覧に支障がないかYES / NO

NOの数が1〜2個:優先度の高い項目から着手すれば転換率改善の余地があります。
NOの数が3〜4個:複合的な問題が起きている状態です。ファーストビューとCTAを優先的に改修してください。
NOの数が5個以上:LP全体の構造を見直す必要があります。部分修正では限界があります。

まとめ:どこを直すか迷ったら「離脱が多い箇所から」

7つのチェックリストを通じて、自社LPの問題箇所が少し見えてきたのではないでしょうか。改修の順番に迷ったときは、Googleアナリティクスのヒートマップツール(MicrosoftのClarityは無料で使えます)でスクロール深度を確認し、最も多くの訪問者が離脱しているポイントから手を付けるのが合理的です。

LP改善はA/Bテストを繰り返す長期戦になることが多いですが、フォームの項目削減やCTAボタンの文言変更のように、2〜3営業日で実装できる修正が転換率に直結することも珍しくありません。まず自社で対応できる項目を1つ特定して、今週中に手を動かすところから始めてみてください。

7つのチェックをすべて確認したうえで「それでも転換率が改善しない」「どこから手を付ければいいか判断が難しい」という場合は、LP単体ではなく流入経路・ターゲット設定・コンテンツ設計の全体像を見直す必要があります。

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